女子卓球の伊藤美誠(いとうみま)選手は、卓球王国・中国から『大魔王』のあだ名を付けられ、恐れられている(?)とのことです。
しかし、本当のあだ名は『大魔王』ではなく『小魔王』と呼ぶ中国メディアもあるようです。
一方で伊藤美誠選手自身、中国とは縁が深く、以前は中国スーパーリーグの下部リーグで武者修行したり、東京オリンピック前の中国遠征でも、中国選手と合同練習をしていたそうです。
さらに相手選手とは、中国語で会話していたとのこと。
本当の中国語力はわかりませんが、アスリートにとって、コミュニケーション力も大きな武器となるはずです。
そこで本記事では、伊藤美誠(いとうみま)選手の中国語の実力とあだ名『大魔王』『小魔王』の由来、さらには中国の反応について、詳しく紹介していきます。
目次
伊藤美誠(みま)の中国語は上手なの?
伊藤美誠(いとうみま)選手の中国語力は、東京オリンピックで銀メダルを獲得した中国・孫穎莎(ソンエイサ)選手から「中国語うまいよね」と言われるほどの実力です。
次の動画(↓)では、孫穎莎選手が手作りのおにぎりをプレゼントされて、美味しそうに食べています。
https://youtu.be/d4EvfZEXLOg
このあと二人は、東京オリンピックの準決勝で対戦しましたね。
また次の動画(↓)では、お互いの筋肉を比べるほど、、、実は仲良し?
さらに次の動画(↓)は、中国卓球界のスーパースター・馬琳コーチ(現・女子中国代表コーチ)と東京オリンピックの金メダリスト・陳夢(チンム)選手との練習風景です。
何よりも明るく、楽しそうに会話できるところは、伊藤美誠選手の強みかもしれません。
しかし、ここまでの動画を見る限り、中国語で会話しているとは言い難い印象です。
実際には、中国語と日本語に英単語、そして身振り手振りも織り交ぜながら、コミュニケーションをとっています。
なので「伊藤美誠選手は中国語が上手なの?」の結論は、ネイティブな中国語ではないが、意思疎通は十分に図れるレベルと捉えることが妥当ではないでしょうか。
伊藤美誠(みま)のあだ名『大魔王』と『小魔王』その由来は?
伊藤美誠(いとうみま)選手は、中国メディアから『大魔王』のあだ名を付けられました。
その理由は、中国選手に勝ち続けたからです。
・2018年5月の世界選手権で、リオオリンピック団体金メダリスト・劉詩雯(リュウシブン)選手に勝利したところから始まります。
・2018年6月のジャパンオープンでも、中国の選手2人(陳幸同、王曼昱)を破り、優勝しました。
・2018年11月のスウェーデンオープンでは、中国のトップ選手3人(劉詩雯、丁寧、朱雨玲)を立て続けに破って、優勝しました。
この出来事がきっかけで、中国メディアからは『大魔王』と呼ばれ、最大の脅威とされました。
一方で、伊藤美誠選手の『大魔王』襲名には、異論を唱える中国メディアもあるようです。
その理由は、まだ実力不足として、『大魔王』は中国最強の選手に与えられる称号であること。
実際に、伊藤美誠選手のライバル・孫穎莎(ソンエイサ)選手でさえ、中国では『小魔王』と呼ばれています。
小魔王:孙颖莎
ワールドツアー初出場初優勝🥇#孫穎莎 #孙颖莎 #japanopen2017 https://t.co/2haEW32nx4 pic.twitter.com/tThCkDcRgk— 孫穎莎fanpage (@SYS_fanpage) March 16, 2020
二人は同い年なので、中国では比較されることも多いようです。
また、伊藤美誠選手の小柄な身長(150センチ)を引き合い出して、『大魔王』ではなく『小魔王』と呼ぶ中国メディアもあるようです。
これには、卓球王国・中国のプライドも見え隠れしているようにも思えます。
伊藤美誠(みま)への中国の反応は?
伊藤美誠(いとうみま)選手に対しては、ネット上で「日本チームのピエロ」「中国に勝てるのは中国だけだ」など、誹謗中傷のコメントが中国語で数多く書き込まれています。
経緯は、水谷隼(みずたにじゅん)選手と組んで出場した東京オリンピックの卓球混合ダブルスで、中国ペアを破って金メダルを獲得したことから始まります。
負けた中国ペアに対して、中国メディアの反応は相当厳しかったようです。
「大勢の国民が応援していたのに、なぜ勝てなかったのか?」
「敗因は何だと思うか?」
「爆冷!卓球ペア、金を失う」
「恥の一戦だった。極めて遺憾だ」
「中国が日本に抵抗できず、金メダルを失った」
引用元:YAHOO! JAPAN ニュース
他にも、「屈辱の一日」といった非常にキツいワードもありました。
一方で、SNS上には温かいコメントが相次いだそうです。
「2人は本当にすごいよ。銀メダルでも英雄だ!」
「2人は中国人の誇りです。結果がどうであれ、もう泣かないで」
「金メダルだけがメダルじゃない。この銀メダルも唯一のものだ。だから、ごめんなさい、なんて言わないでください」
「14億人の中国人の心の中では、あなたたちは永遠に一番です」
「どうか、自分を責めないで」
「まだ、これからも人生は続く。これからも2人を応援し続けるよ!」
引用元:YAHOO! JAPAN ニュース
中国メディアとSNSの反応が、ここまで真逆とは、、、少し驚きです^^;
そして、卓球女子シングルスの準決勝で、中国・孫穎莎(ソンエイサ)選手が伊藤美誠選手を破った直後には、中国のSNS(ウェイボー)では『#ソンが4対0で勝利』のハッシュタグが閲覧回数ランキングのトップだったそうです。
中国のSNS「ウェイボー」では、『#ソンが4対0で勝利』というハッシュタグが、ランキングでトップとなり、現時点で閲覧回数が3.8億回となっています。
引用元:YAHOO! JAPAN ニュース
孫穎莎選手といえば、中国遠征でともに練習した仲です。
伊藤美誠選手の片言の中国語にも「中国語うまいよね」と言ってくれましたし、手渡した手作りのおにぎりも美味しそうに食べてくれました。
実際には、東京オリンピックの表彰台で二人の微笑ましい場面(↓)もありました^^
表彰式で記念撮影する時に、みまが「もっとメダル見えるように持った方がいいよ」って言ってくれたんです。おかげで、写真の見栄えが良くなったんです(笑)」
このシーンかな?😂
さりげなくメダルひっくり返してる🤣 pic.twitter.com/AcyUQU1lOB— 孫穎莎fanpage (@SYS_fanpage) July 30, 2021
孫穎莎選手も伊藤美誠選手には、好意的に感じられます^^
ですから、選手同士はお互いに尊敬しあっていると信じています。
まとめ
伊藤美誠(いとうみま)選手の本当の中国語力は、ネイティブではありませんが、意思疎通は十分のレベルでした。
何よりも明るく、楽しそうにコミュニケーションを図れるところが、伊藤美誠選手の強みかもしれません。
一方で、卓球王国・中国から『大魔王』や『小魔王』のあだ名を付けられ、最大の脅威と捉えられていることも確かなようです。
中国からの相次ぐ誹謗中傷については、心を痛めることもありますが、一部の心無い人たちのコメントであることを願います。
特に、同い年のライバル・孫穎莎(ソンエイサ)選手とは、お互いに尊敬しあっていると信じています。